好きな事を仕事に

メインマシンの最古のやつは25年使っている。これが当たりの機械で良く働く。
それでも1ヶ所接触不良の部分があって、この角度なら動くなんて言いながら使っていた。
修理担当者はいつも良くやってくれるが、この接触不良部分は機械の深い所にあって彼の手にも負えないとの事で仕方がないと思い、いたわりながら使っていた。
しかし今日「本社から技術担当が来ているのでそちらに向かわせます。」と電話が来た。
現場たたき上げの凄腕の仙人みたいな人が来るのかと思いきや、30歳代のスマートな男性。
いつもの修理担当者から状態を聞いていたようで、サッサと分解してあっという間に修理完了。
回路図を見て、深い所はやはり難しいらしくリード線をつないでバイパスを作った。
修理の最中も作業現場が散らからず綺麗。無駄が無く鮮やかな仕事っぷりだった。
「古いけどこれが1番愛着あって使いやすいのよ。直って嬉しいわ。」と言うと
「どういうところが使いやすいのですか？」と聞いてきた。
パワーがアナログなスライドレバーで調整しやすい事、パーツのデザインに無駄が無い機能美で軽い事、主要なパーツが自分の好みにグレードアップ出来る事等々。
すると、若いのに熱心に聞いてくれて「今後の製品開発の参考にさせて頂きます。」と。
この仕事が好きなんだね。分かるわー。

午後から教育委員会と会議。
色々な意見があったが、児童生徒の事を最優先に考えるとこうあるべきという意見が一致して意気投合した先生がいて、ああ、この人もこの仕事が好きなんだなーと思った。
こういう人なら、私も微力なながら喜んで協力したくなるわ。

夜はドラムレッスン。
久しぶりなので下手になっていたが、先生は優しい。先生が叩くお手本は格好良い。
好きな事を仕事にしている人がここにも。
好きな事を頑張っている人は、話をしていても楽しいし、元気を貰える。
来週はもう少しマシになっているように練習を頑張ろう。