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使いやすさと安全の間で悩む [雑感]

お仕事で極薄の手袋を使っています。
グローブの素材は、天然ゴム(ラテックス)とプラスチック(ニトリル)がある。
天然ゴムの方が薄くて良く伸びるので、フィット感が良く素手感覚で使いやすい。
しかし、天然ゴムにアレルギーを起こす人が稀にいる。
今までゴムアレルギーが無かった人でも(花粉症同様に)突然アレルギー症状が出る事もある。最悪の場合はアナフィラキシーショックで致命的な事故になる事もあり得る。

その点、プラスチック(ニトリル)グローブは安心。
しかし固くて伸びにくいのでフィット感が悪く、おまけに指先が滑りやすい。

もう1つの問題は、グローブパウダー。
グローブの内面にはコーンスターチのパウダーが付いている。
着用時に滑りやすくするためだが、コーンスターチにアレルギーを持つ人がいる。
そこで、パウダーが付いていないパウダーフリーが推奨される。
しかしグローブの製造過程において、木の手形から圧縮空気を吹き付けてスポーンとグローブが飛んで行く仕組みになっているので、どうしてもグローブパウダーが必要。
そこで、製造後にパウダーを出来るだけ吹き飛ばしてある一定以下の基準を満たせば、パウダーフリーと明記しても良いよ、という事になった。
だから厳密にはグローブの内面にはわずかにパウダーが付いていて、着用しやすい。

パウダーの件は話が落ち着いたが、問題はグローブの素材。
世の中のグローブは徐々にプラスチックに代わりつつある。
訴訟大国アメリカでは、ラテックスグローブを着用しているだけでクレームになりかねない。
そこでプラスチック(ニトリル)グローブにわざと目立つ色を付けて、ゴムじゃない事をアピールしている。
また、魚をさばくお仕事のように赤い血ばかり見続けていると目が疲れるので、わざと補色に近い青や緑色のグローブを選ぶ事もある。

さて前置きが長くなったが、その目立つ色のグローブは日本人にはまだ違和感がある。
清掃のお仕事や鮮魚部門等の直接見えない裏方のお仕事なら何色でも良いと思うが、人目に触れるお仕事の場合、派手な色のグローブっていうのはどうなんだろう?
という訳で、写真。
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