60年前の話

私の生まれた台東区下谷病院は廃院になって今は無い。
私の実家も父の他界後に解体した。
先祖代々のお墓も墓仕舞いした。
私が学生時代に住んでいたアパートも今は無い。
母の実家にしばらく預けられていたが、そこも叔父の高齢化の為に売ってしまった。
で、生後3年程住んでいた家の周囲を訪ねてみたくなった。
問題は住所。住居表示が変わって今の何丁目になるのか分からない。
これは区役所に行って調べて貰うしかない。
母子手帳に書いてあった住所を頼りに鶴見に行ってみた。


まずは腹こしらえ。次女と桃林に行った。

今日は間に合った。私は牛バラ御飯。

次女は炒飯。

相変わらず美味しい。

で、線路をくぐって区役所へ。

戸籍課で聞いてみた。

50年前の手書きの住民登録の原簿を出して来て、おそらくここでしょうと教えて貰った。
鶴見川を渡る。

京浜工業地帯の煙突から煙が出ている風景が懐かしい。
マンホールの蓋。

鶴見区のマスコットのワニをかたどった植え込み。


多分、ここでしょう。


周囲の風景がすっかり変わってしまって、懐かしいも何も無い。
そうなのかーというだけ。
でも気は済んだ。

帰り道に鶴見駅前の宝くじ売り場で、1枚しか買わなかったジャンボくじを確認。

あら、当たった！
それでありあけのハーバーを買って帰った。


鶴見区のパンフレットを貰って来た。「また来て下さいね。」と区役所の職員。
観光地なの？

でも桃林はまた行くわ。

私の過去の思い出の場所は全部無くなった。前を見て進むだけだな。

コメント 6

１枚買って3,000円て凄い。
ルーツを確認して前に進むという決意が男前です！
by HOTCOOL (2018-05-24 04:26) 

私はきっと産婆さんだから母子手帳なんてないから、持ってるだけ凄い！
ありあけのハーバー懐かしいなぁ～
まだあるんだぁ～
by mutumin (2018-05-24 05:24) 

形あるものは全て無くなってしまうかも知れませんが、いつまでも心の中には残っていると思います。
痴呆症になったとしても、昔の記憶は案外といつまでも残っているような話も聞きます。
桃林もそんな長くは、存在しないと思います。味の記憶も心にとどめて置いてください。

by Pooh (2018-05-24 05:53) 

通ってきた道ではなく今から行く道の事を考えましょう♪
by pn (2018-05-24 06:12) 

戸籍も含めて過去が完全に記録されているシステムは日本だけでしょうね。すばらしい！１
by paulo (2018-05-24 09:47) 

https://rnavi.ndl.go.jp/chizu/tmp/jutaku_catalog_1.pdf
国会図書館では１９５８年の鶴見区の住宅地図が所蔵してあるようですね。
by narup-4 (2018-05-25 10:51)