Street View で時空を超える旅

Google Street View で思い出の場所を巡っていた。
ふと気が付いたのだが、同じ場所の過去の景色が見られる。
今や世界のどこでもweb上で旅出来るが、時間まで自在とは素敵。
かつて住んでいた場所も、時代と共に解体され、更地になり、違う建築物が建つ。
懐かしい場所も、ランドマークが無くなり道路が整備されて、迷子になる。
それでも何とか高校時代に下宿していた場所に行き、過去に遡ってみた。
おー！懐かしい風景！半世紀近く前に既にあったんだから、かなり古い。

同じ高校に通う同級生達と、毎日修学旅行のような賑やかな青春時代を送った。
私は、料理が得意で裁縫や編み物が上手なおばさんが大好きで、色々教えて貰った。
高校卒業後も元下宿人達が集まって、泊めて貰って修学旅行の延長戦もやった。

その後、おじさんが亡くなり、おばさんも亡くなった。
息子が1人いたが、大きな家を持て余した様で、手放したという所まで聞いた。
Street View で見ると、解体されて高齢者施設になったようだ。

中学時代の下宿も見てみた。改築こそしていたが、まだ現存していた。
表札を見ると、隣の住人が娘夫婦のために買ったようだった。
大学時代に住んでいたアパートも2015年には現存していて驚いたが、流石に今は無い。
これもStreet View で時系列的に遡ると2019年に解体されていた。

あちこち縁の地を巡ってみたが、東北の震災後とコロナ禍で多くが解体されていた。
懐かしい思いと同時に、形ある物はいつか無くなる運命なんだと寂しくなった。