帯患健康

仕事上の専門分野の学会の会員になってる。
その学会雑誌を「積読」しているので、ゆかそーじんが来た時に2年の周回遅れで読む。

その学会の新理事の挨拶が学会雑誌の最初のページに載っていた。
タイトルは帯患健康。十全健康ではなく、ちょっと不具合があるけど概ね健康と言う事。
歳を重ねると、どこもかしこもパーフェクトという訳にはいかない。多少の不具合があってもそれと付き合いながら気を付けて暮らしていくのだ。
その新理事は、ご自身の事を学会の理事になるような器ではないと謙遜されている。
しかし人間の遺伝子の中にも時々不具合を起こす因子があったりするが、多様な種類の遺伝子を持っている事こそが種の保存に最も有効な方法なのだと。
多くの優秀な幹部の中で、自分のような出来の悪い人間も居てこそ健全な学会運営が出来るのではないかと比喩されている。
面白い挨拶だと思った。

今日は午後から私も所属団体の理事の仕事をしてきた。
任期中の最後の大仕事。教育委員会とのコラボの授業のプログラム大改革。
コロナ禍でも出来る楽しい授業（のパワーポイント）を作る。
ずっと考えていたが、今まで個人的にやって来た講話の資料しか私には案が無かった。
つまり言いたい事をことごとくイラストで表現。
他の会員にどう思われるだろうか？私の個人的なやり方なんか受け入れられるんだろうか？
不安でドキドキする気持ちを抑えるために、冒頭の帯患健康を思い出していた。
案ずるより産むがやすし、結果的には（代替え案が無かったのもあり）ウケが良かった。
あとは少し手直しをしてGW中に仕上げる事になった。ヤレヤレだわ。