断捨離の必要性

昨日のpalette さんと、高齢者は何故片付けないのか？という話題になった。
大きな理由の1つは、物の無い時代に育ったので勿体なくて捨てられない事。

昔は何でも大事に修理しながら使い切った。
しかし高度成長時代になると大量に買って消費するようになった。それが贅沢だと思った。
今で言うミニマリストのような卓袱台と茶箪笥しか無い質素だけど整った茶の間に、あっという間に鮭をくわえた熊の木彫り、首を振る赤べこ、こけし等々生活に必要でもない物が、収納場所が無いまま増えていき、ブラウン管テレビの上や黒いビロードのカバーをかけたアップライトピアノの上に乗った。
かくして狭い日本家屋は、カオスになった。
片付ける方法が分からないまま物が増えていったんだわ。
でもどれもこれも楽しい旅行の思い出や知人からのお土産。
テレビもピアノも豊かさの象徴。これで良いのだー。
元ダンの実家では、お菓子が入っていた缶や空き箱が階段の両端に陳列してあって、気を付けないと空き箱に足を突っ込んで踏みつぶしそうだったなー。

高齢者になってみると気力体力の衰えから、処分したり整理したりが面倒になる。
手の届く範囲に何でも置きたがる。
嫁や娘に「これ要らないでしょ？捨てて良い？」と言われると思い出を捨てるようで嫌。

常連さんが先日額に青あざを作って来た。
夜中にトイレに行こうとして、床に置いてあった衣類に足を取られ、咄嗟にテーブルに手を付いたら載ってた新聞が滑って、転んだ拍子にテレビの角に額をぶつけたそうだ。
トイレに行く通り道に衣類が置いてある、テーブルに手を付く隙間も無い程物が載っている等々、だいぶ散らかっているんだろうなぁと思った。

高齢者になる前にもっと断捨離しておかないと自分が困るんだな。頑張ろう。