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コレクションの行く末 [雑感]

LPと言い、CDと言い、集めてどうするのか?と自分に聞いてみる。
みうらじゅん氏のように集めたいから集める。思うまま集める。
高価で売買される物になると、欲しくもない人が金儲けの対象として集めるという事も。
そういう邪魔が入るのは嫌だなぁ。
凄くお金持ちなら自分のコレクションをそのまま家ごと博物館にしたりも出来るが、お金も無く中途半端なジャンルと数では自分が死んだ後処分するのはかなり大変だろうなぁ。

もっと困るのは大量のカセットテープ。
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CDに焼くという作業も気が遠くなる程沢山持っている。曲だけのカセットテープなら、他にCD音源を持っていれば処分する事も選択肢としてある。
問題は、ラジオ番組を録音したテープ。
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NHKのアーカイブに寄付しようかしら?と思う程、特定の音楽番組を初回から最終回まで完璧に保存してある。
HOTCOOLさん等少数の人には受けるが、興味無い人にはただのガラクタでしかない。
老後、毎日1本ずつ聞いて暮らすというのも悪くないが、大量なので物理的に老人ホームには持って行けないだろうな。困ったなー。


先週NOVAに行った時に、米国人の若い先生に音源は全部MP3で持っていると聞いた。
今どきの若者はそうなんだろう、と思った。
私はCDのジャケットも含めてアートだと思うから、リアルなCDが良いと言った。
するとその先生「俺はBMWのミニバスにありったけのCDとギターを乗せて御機嫌で走ってた。ところが何かがショートしてミニバスが炎上して全部失っちまった。それ以来音源は全部MP3にした。それなら燃えないし失う事も無い。」
あらー気の毒な話。なるほどねー。それならMP3って思うわ。

ここのところ1970年代のプログレッシブロックを中心にボックスセットをせっせと買っているが、初めて聞く曲もとてつもなく懐かしい。学生時代に6畳一間のアパートの部屋の明かりを消して真っ暗な中ヘッドフォンで大音量で音の洪水に溺れた頃が蘇る。音の一つ一つが愛おしく宝石のように光を放つ。この感情はお金に替えられない麻薬みたいな物。

思い出は全部パソコンに入れておけば良いのか?
死んだら棺桶にUSBメモリースティックを入れて貰えば良いのか?
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