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健やかなる時に考える [雑感]

日曜日の朝はテニススクール。
今日は午後から講演を聞きたかったので、早目に行ってテニスの前に30分の筋トレ。
テニスを終えて速攻帰宅して、パンを2個食べて会場へ。

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認知症は誰でもなる。確立した予防法は無く、なりたくなければ早く死ぬしかない、と。
沢山の認知症患者を診ていた医師も、自らが認知症になるケースもある。
自分は認知症にはならない等と思わないで、なったらどうするかを考えるべき。
そんな前置きから始まった。

認知症になると、本人も家族も人として駄目だと思う事が多い。
でも出来ない事に落胆したり怒ったりするのではなく出来る事に目を向け、なるべく心身ともにQOLを維持する事が本人も家族にも大事な事。
これは認知症に限った事ではなく、癌や膠原病等の難病に罹った場合でも同じ。
人間死ぬまでに何かの不具合は起こる。その時に本人も家族も病気とどう向き合うか。
病気になると、家族がお互いにどう思っているか本性が見えるのだそう。
今から(もう遅いかも知れないが)お互いの関係を良好にしておく方が良いと。
認知症を患ったまま天国へ召されたお爺ちゃんの遺言が無効だとか、骨肉の争いを沢山見てしまった演者は、病気は診てあげられても家族関係までは介入出来ないと苦笑する。
結婚する時に、汝、病める時も健やかなる時も、お互いに愛し支え・・・と誓ったはず。
認知症でも他の病気でも、なってしまってもダメ人間扱いせずに、治療方法や自立をどの程度サポートするのかを周囲が決めずに、本人の意思決定を尊重して、病気になってもその人らしく生きて行けるように今から心構えをしておきましょう、というお話でした。

また、認知症になった時もどう付き合うかという具体的なアドバイスも参考になりました。
握力が弱いと認知症になりやすいという事で、握力を鍛えても無駄。
そもそも家事や仕事、運動をしていないと握力も含めて筋力が弱くなり、そういう人は脳への刺激も少なく認知症が進みやすいという事が本当のところ。
また、レビー小体型認知症の場合は幻聴や幻視を伴う事が多く、本人も周囲も悩みが深い。
見ている物が歪んでしまうために、階段が上りなのか下りなのか分からないとか、知らない人が立ってるとか言い出して不安になる。
そんな時も解決方法を知っていれば不安も小さくなる。
階段は(日本人は頭が黒いので)黒い物が上っているのか下がっているのかで判別する。
知らない人が出現しても触ろうとすると消えるとか消し方が分かれば安心したりする。

バランスの良い食事、適度な運動や知的な活動をする事は大事だが、認知症にならないようにという努力は無駄だそうなので、今から心構えをしておこうかと思います。
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