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雑誌の断捨離をしていて解けた謎 [雑感]

職場での空き時間に、積んだまま未読の業界雑誌を頑張って読んで処分している。
A4の100ページ程ある雑誌が50冊~60冊位あって、今まで読まなかったんだから読まずにこのまま処分しようかと最初は思った。
まあ読むか読まないかは開いてみてから判断。とにかく始めない事には終わらない。
専門的な事は、知識のブラッシュアップと思って読む。

専門的な事以外にも、箸休め的な雑学の記事がある。
動けない植物は、どうやって子孫を増やすかという話は面白かった。
動物に実を食べて貰って未消化の種を糞と共に遠くに運んでもらうのは当然だが、アリに種子散布を頼る植物のスミレやカタクリの種は、エライオームという脂肪で出来た物質でアリを引き寄せる。
脂肪は越冬のアリにはありがたい。巣の中でそれを食べて過ごす。
しかし種はアリの巣の深さから発芽するのは無理。
でもそこはうまく出来ていて、春になると固い種自体はアリにとってはゴミ。巣の外へ捨てる。これこそが植物の狙いという理屈。凄いぞ。
そういう研究をずっと面白がってやっている研究者の話は実に楽しい。

今日読んだ箸休めの話は、検疫の始まりの話。
これは2018年に掲載された記事なので、まだコロナの前。
ニュースで水際対策の話題になると、空港の検疫の表示に英語でquarantine と書いてあるのを見て、語源が想像出来ずに覚えにくい単語だなぁとずっと思っていた。その語源の話。
14世紀にイタリアのベネツィアは海上貿易が栄えており、世界各国からひっきりなしに船が訪れ、疫病もそれに乗ってやって来た。
それで本国に入国する前の船を40日係留して、伝染病が発生しない事を確認していた。
これが検疫制度の発祥で、40日はラテン語でquarantia giorni なので検疫をquarintine と言うようになった。
いやー、凄く納得!覚えにくい単語だったが、これですっと頭に入った。

そんな箸休めの話が面白くなって、積んで置いた雑誌をせっせと読んでます。
読まずに捨てちゃったら知らない話だったわ。
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HOTCOOL

知識のブラッシュアップは常に必要ですね。
by HOTCOOL (2022-02-22 04:16) 

mutumin

そのわけを知ると面白いですね。
by mutumin (2022-02-22 06:14) 

pn

エライオームって名前が偉そうだわな(笑)
by pn (2022-02-22 06:23) 

paulo

ココでも(ブラジル.ポルトガル語)検疫をQuarentenaっていうのでその謎が解けました!
ココの一番多くて厄介な蟻、Cupimは巣の中でキノコを栽培して食べるんでせよ。

by paulo (2022-02-22 10:02) 

まほ

私も「エライオーム」で反応した(笑)
by まほ (2022-02-23 13:56) 

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