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理想と現実 [雑感]

自分がやりたい仕事の理想像や夢を持って仕事を始める。
しかし理想と現実のギャップが大きすぎたり、ついたお客さんの客層や好みによって経営方針の変更を余儀なくされる事もある。
土地柄というのもあるかも知れない。繁華街と住宅地では商売のやり方も違うだろう。
客の好みに迎合せずに自分の理想を貫き通す精神力や経済力があるなら、それも良い。
でも道楽ではなく真面目に仕事としてやるのであれば、客層の好みを知る観察力もそれに合わせる努力も持ち合わせていないと自然淘汰されてしまう。
当初の方針を変更するのは、ちょっぴり勇気が要る。
でも柔軟に対応するんだと決めれば、案外出来てしまう事に驚く。

私も今の仕事を初めて22年になるが、地元の期待に合わせて少しずつ路線変更した。
私が求められているスタイルに自分を変えていく。
オファーを受けたら、どんな事でも基本的に断らない。
小中学校の出張授業、年末の当番、果ては乗り気がしなかった区民祭りの出動。
この歳になって、まだまだ初めての事が多い。不器用でもやる。やる事に意義がある。
仕事を始める時には想像出来なかった今の自分がいる。
体力がありあまっていた若い頃には直球勝負だったが、変化球もありなんだと今は思う。

歳を取ったから分かった事なのかも。

通勤途中に若いパティシエがやっているケーキ屋さんがある。
そのケーキ屋さん、自分がお店を持つならこんなお店と夢を持って始めたんだろう。
色々なところで修行して、自分の理想はこういうケーキ、それを作って多くの人に喜んで貰うと意気込んで毎日作っているんだろうと思う。
いかんせん、その場所は以前ベテランシェフが大当たりした場所。流行り過ぎて体調を崩して閉店した位。
周囲のお客さんは、そのベテランシェフの味が忘れられない。
若いパティシエに以前のベテランシェフの味を求めてしまう。
私もさりげなく「お砂糖の量を減らして優しい味にしたら?」と言ってみたが彼の理想は曲げられず。今減量中な事もあって、段々足が遠のいてしまっている。
ちょっと気取った雰囲気のお店なので外に貼り紙等はしない。
「秋なのでアップルパイ始めました。」くらいの告知はした方が良いのでは?と言ってみたら、奥様らしき女性も「そうよ。」と同意していたがパティシエは嫌そうだった。
人間ドックが終わったら、また行ってみようっと。


カーブスには筋肉を付けて成果を出したい人と、現状維持で良い人が居る。
店長さんを始め、今の店舗が長いインストラクターはメンバーそれぞれの個性や気持ちを知っている。
カーブスのインストラクターが1人辞めて他の店舗から応援が来るようになった。
カーブスは同じでも店舗によってそれぞれ雰囲気が違う。
一時的な助っ人なんだからお店の雰囲気を大事にして欲しいけど、助っ人は理想に燃えているのでメンバー全員に一律に厳しく指導する。
高齢者でゆっくりやりたいのに、空気を読まずに若い人と同じ動作を求める。
で、メンバーさんとトラブルになる。
若いインストラクターには理想しか見えないんだろうなぁ。難しいなぁ。
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