ここからが勝負

最近出来たケーキ屋さん、開店して1ヶ月になる。
毎日夕方には売り切れるみたいだから、軌道に乗って来たなぁと思って見ている。
今日閉店間際に通りがかったら、ケーキがまだ20個位残っていた。
それならと思って入店した。
「夜にケーキが残っているなんて珍しいですね。」と言うと
「開店当初の忙しさが引けて心配になってきました。」と不安そうなパティシエ。
「毎日、最初のお客さんがいらっしゃるまで時計を見てます。」
「ここのケーキは美味しいから、お客さんは付きますよ。」
「そうでしょうか。」
開店当初の物珍しさが無くなると、リピーターがどの位来るか、常連さんがどの位付くか。
自分のお店を持ちたかった若いパティシエの腕が試される時。
「大丈夫、ここは以前忙しすぎてお店を閉めたケーキ屋さんがあった場所だから、ケーキ好きのお客さんは沢山いるはず。」
「あ、ケーキ屋さんがあった話は複数のお客さんから聞きました。忙しすぎたんですか？」
「若い方なら体力的には大丈夫でしょう。心配無用だと思います。」

まだ30歳代に見える若いパティシエ。
夢だった自分のお店を持ったんだから自信を持ってやれば良い。
少なくても私は応援している。

ちゃ・ちゃ・ちゃのマスターが言ってた。
「前のお店ではレアチーズケーキが良く売れたんだけど、今の場所はベイクドが売れるんだよね。」
所変われば好みも変わるのかー。
新しいケーキ屋さんは、レアチーズケーキが美味しいからいけると思う。